郷の今昔物語


 百年に一度の不況は大野の郷にも重い空気を漂わせているようです。これではいけないと背筋を伸ばし見上げれば、古の繁栄がたくさん残っているのに気がつきました。集落の多くの家に蔵があり、それは形を変え利用されているものもあれば、そのままに残っているものもありました。驚くことに素晴らしい鏝絵にも出会うことができました。先人の素晴らしい遺産に誇りを持って語れば、新しく明るい時代が近づいてくるような気がしてなりません。

       
  土師郵便局 十時の蔵  
  立派な建物は土師郵便局跡です。郵便ポストは現役です。
  反った屋根は宮大工の仕事のように思われます。  
  重厚な扉   分厚い土蔵  
  重厚な扉を持っています。     何人も寄せ付けない頑丈な作りが当時を思わせます。  
南天と土蔵   みかんのある風景
朽ち果てた壁を南天が優しく覆っています。
  美味しそうなみかんが印象的でした。
力強く建つ 居住の蔵

力強く建つ姿が美しく見えます。

  蔵の2階は居住空間だったのでしょうか。
傾斜に建つ   高い入り口
盗難を恐れたのでしょうか、斜面の最も高いところに位置していました。ここまで俵を担ぎあげていたと思うと気が遠くなります。
造り酒屋の蔵   高い防火壁
嘗ての造り酒屋(あんどう酒店さん)の蔵は大きく重厚です。   造り酒屋の御隠居さんの館は高い防火壁に囲まれています。
鶴と亀   大黒様
鏝絵 鶴と亀   鏝絵 大黒様
龍   双竜
鏝絵 龍   鏝絵 双竜
宝   要
鏝絵 宝   鏝絵 要