アグレッシュおおいた

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農業は自己責任であり、やった分だけ成果が出る
国東市安岐町 
森 林太郎
森 林太郎
農業を始めたきっかけ

 2017年の春まで、サラリーマンとして農業土木(水路・農道等の農地整備)の調査・計画・設計の仕事をしていました。 その中で、定年後は田舎に引っ越して農業をしながら自給自足の生活をしたいと漠然と考えていました。サラリーマン時代は転勤も多く、大分県、東京都、埼玉県、宮城県などを転々としていました。最初の赴任地であった大分県が気候も温暖で地震等の自然災害も少なく、食べ物もおいしいし温泉もあるしで老後の生活にはいいところだなあと考えていました。 そこで、情報収集をしようと思い大分県の就農セミナーに出向いてみました。 その時は、特に作りたい作物の希望もありませんでしたが、セミナーで各市町村が行っているトレーニングファームの話を何件か聞きました。 ここで、どうせ農業を始めるなら老後ではなく体力のある若いうちから始めた方がよいと考え、一番熱心だった国東市のこねぎトレーニングファームに入校することを決めました。 こねぎは周年で栽培でき、ほかの作物に比べて失敗した際にもすぐにやり直しが効くという点もサラリーマンの生活スタイルと似ていて良いかなと思いました。 また、国東市のこねぎトレーニングファームの場合、農地の確保は農業公社が行ってくれ、1年間の研修期間中は寮も格安で入ることができました。 また、自分は4期生で、先輩が10人以上いることも安心することができました。

実際に農業を始めて

 サラリーマン時代は、朝9時に出社して夜は終電近くまでという夜型の生活を送っていましたが、農業では朝の3時頃から収穫し、夕方日が暮れるとその日の作業は終わりといった感じで働く時間帯が違うので、なかなか慣れないです。 どうしても、寝るのが遅くなってしまい、次の日が大変になってしまいます。また、ハウスの中は晴れの日はそれなりに温度が高く、日が暮れると寒いので、温度差が大きく作業は大変です。 国東のこねぎトレーニングファームでは、卒業後に5反のハウスから始めることとなっています。 自分が借りられた農地は、水田をハウスに整備したものでしたが、その内の2/3程度は既に耕作放棄地となって荒れていたため、初年度は雑草が多く苦労しました。 今でもハウスによっては雑草が多いところもあります。

これから

 1年目は色々と苦労もありましたが、それなりの収量を上げることができました。 ただ、平均単価が昨年度までの実績より1割以上も下がりました。 農業は自己責任であり、やった分だけ成果が出る面があります。 作物も手をしっかりと入れれば良い作物が育つので、出来が良かったときは楽しいです。 基本的に肉体労働で単純作業の繰り返しとなりますが、体を動かすことが好きな自分には向いていると感じています。 今まで農業の経験はなく、親戚等にも農家はいませんが、やって良かったと感じています。 地域の人々にも温かく見守って頂けているので、地域にも貢献できるように頑張りたいと思います。