アグレッシュおおいた

サイトマップ

ホーム
活動概要
旬の情報
体験談
メンバーの紹介
お問い合わせ
安心院農園 体験談
大分県宇佐市
社長 川村貞恵  番頭 川村文孝

安心院農園
就農の動機

  就農して12年目です。現在61歳です。
私は、24歳~50歳まで、大阪で子供服のデザイン会社を経営していました。50歳で人生二毛作と言うか第2の人生を都会ではなく、静かな田舎で自然とともに生きようと決意しました。そこで、50歳~65歳までの15年を第2の人生と考え、 第1の人生の社長は文孝だったので、 第2の人生は交替して社長は貞恵、 文孝は番頭と役割逆転を決めました。
47歳から二人でいろいろ出かけて探し始めました。
 初めは、うどんが好物でして「手打ちうどん」をやってみたいと思い、四国の讃岐で旨いうどん屋を見つけ勝手に弟子入りをして、住む場所を四万十川付近でうどん屋を経営する場所を宿毛で探していたのですが、住む場所は自然豊な田舎を選択しても、うどん屋を経営するには人が沢山いないと成り立たない事に気づいたのです。 そうです、住みたい場所には人が少なく、仕事とのギャップに悩むようになったのです。田舎に暮らす事を優先して考えた結論が”農業”。但し、家庭菜園的なものではなく、どうせ思い切ってやるのなら専業農家として立派に生計が立てられるようなそんな農業を営み、田舎で暮らすことに決めたのです。

就農の経緯

 田舎での農業を選択して九州の花、椎茸、苺、葡萄などいろんな場所で出向いて、直接農業者に話を聞いていた時、自分たちの条件にピッタシ、安心院の葡萄の新規就農募集を知ったのです。夫婦ともに葡萄は好きな食べ物だったので、非常に魅力を感じてしまったのです。
 葡萄に焦点を当てて情報を収集するうちに、大変興味のある栽培方法と出会ったのです。それが 根域制限栽培!広島の果樹試験場と根域栽培農家をこの目で確認してこの方法なら素人の自分達にもやっていける自信が芽生え、思い切って安心院での新規就農募集に応募したのです。
 安心院町の役場担当者と町長が農業が初めての私たちに根域制限栽培方法を快く了解して、新たな方法でのチャレンジに応援してくれたのです。心より感謝しています。

(目標)
 ぶどう園の名前は、安心院を代表する農家を目標に「安心院農園」と決め、葡萄の育成方法は根域制限栽培です。大分では私たちだけです。
①自分たちの食べたい葡萄を作り、自分たちでセールスして葡萄を販売する。
②最初から最後まで、お客様の声やクレーム処理まで自分たちで完結する農園にする。

(農園ポリシー) 
   「農業を楽しく、心のゆとりが感じられ、都会人が考えた
            こんな安心院農園ならいいのになあ~」

(スタート)
 1年目は苗作りから始め、2年目からは葡萄が取れたので観光農園開始し、必死に営業したので完売できました。
 3年目はハウスを増やし、品種も8種類にしました。4年目もハウスを増やし品種を30種類にしました。
 農園と家と離れていては良い葡萄が出来ないと分かり、園に家を作りました。通勤時間が要らなくなり24時間葡萄とニラメッコ出来るようになりました。でも葡萄は自分が思うようにはできませんでした。悩んでいたときに、私たちが最も信頼できる先生と出合いアドバイスを受け始めました。 先生にはとても尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。
 少し葡萄作りを理解できたので5年目には品種を40種類に増やしました。

(方向変更)
 55歳になって二人がいつ病気になっても不思議ではない歳だと気付き、二人の農業からメンバーを増やす農園にしようと考えました。6年目~10年目には、雇用可能な面積に拡大しました。この4年間は大変忙しい毎日でした。葡萄観光、お客様のための休憩用場所、ウッドデッキ、物置、自家製堆肥製造、男女トイレ等を自分たちで作りました。(必要最小限外部発注後は大半を自分達で作ります。)
 10年目にアグレシュおおいたの研修会が開催された時、大分県副知事様との懇談があり人員を増やしたいと相談した結果 「就労支援きずな」と出会うことができました。(アグレッシュおおいたとの出合いは新規就農者が多くの問題を抱えたとき、話すことで先が見えてきたり解決したり、大変助かりました。感謝です。)
 11年目より「就労支援きずな」から4人来て頂いています。 2人から6人に人員が増えて、葡萄の取り組みを大きく変えるチャンス到来してきました。これから5年かけて一緒に葡萄作りをして作業を覚えていただき、15年目からは「就労支援きずな」が安心院農園を成長させて欲しいと思っています。
 12年目には先生の助言と、「就労支援きずな」のメンバーさんと一丸となって、こんな安心院農園ならいいのになあ~を目標に農業にやりがいと夢を両立しながら進めてプロの集団になっていきたいと思います。
 今後15年目から<第3の人生>は定休日がある仕事で、安心院農園内で果樹園カフェをしてみたいと思っています。(社長は10年目からカフェの仕事を少しずつしています。)

アドバイス

 始める前に目標とどのような農業をしたいのか、先にしっかり決定しておく事が必要です。
 50歳からでもできます。社長(奥さん)の協力は絶対必要です。一人ではできません。(年を重ねてからの就農の方が、資金力の確保や過去の経験があり、農業はいろいろな知識が必要な点では若い人たちより有利かなーと思います。)
 アグレシュおおいた等のグループに入ると、人との交流や情報共有できるので有利です。
 選んだ農作物の、エキスパートである先輩や先生との信頼できる人との出合いが大切です。
 作った農作物販売は自分でする事が大切です。
 初心を忘れず、夢と目標をしっかり見ていると辛い仕事も苦になりません。