病害虫の予防へのこだわり


○農薬って毒なの?
   今、食の信頼から農薬に関しての関心は非常に高まっています。
   農薬って何だろうという疑問には農林水産省のホームページに丁寧に記載されていますので参考にしてください。

   よく「農薬って毒なの?」と質問されます。
   毒でないといえば嘘になりますが、普段皆さんがお使いの殺虫剤は、飛んでいる蚊や蝿にかけると面白い
   ようにくるくると回って落ちてきますね。農薬にはそんな強力な薬はありません。
   つまり、どこのお店でも売られている殺虫剤には、「十分注意してお使い下さい。」と言うことになります。
   ついでに、天然由来(合成物質でない)のものであれば安全かと言うこともありません。最も皆さんが知って
   いるのはタバコです。
   ヘビースモーカーでも体に悪いことは判っていて吸っていますし、コーヒーやお茶でもカフェインが入っています
   から毒といえば毒になるのです。
   あまり極端に考えないほうがいいのかもしれません。

   現在使われている農薬は、正しい使用法を守れば安全の確認は出来ていますので安心です 。
   中には、強度のアレルギーに立ち向かっている方がいますが、丁度受容体に合う物質であれば反応するそう
   なので、薄識の中でお答えすることは出来ませんのでご容赦下さい。
    (「私はアトピー性皮膚炎の子供たちは体の危険を知らせてくれる天からの使いだと思っています。」と
     提言なさっている赤峰勝人さん著書の「ニンジンから宇宙へp184」を紹介しておきます。
      「なずなの会」をご覧下さい。赤峰さんとは近所の好で勉強させてもらっています。)

○使っている農薬です。
   使っている農薬は、殺菌剤と殺虫剤ですが、それぞれに役割があります。
   実はどこにでもいる菌なのですが、みつばのかかりやすい病気があります。

   (病  名)    (原因の菌)          (有効で使ってもいい農薬)
   立ち枯れ病 (菌核病菌・リゾクトニア菌)  : モンカット水和剤ベンレート水和剤トップジンM
   根腐れ病  (ピシウム菌・フザリウム菌)  : タチガレン液剤ベンレートT水和剤
   ベト病    (ベト病菌 )            : アリエッティ水和剤 ・リドミル銅水和剤

  灰色かび病 (糸状菌 不完全菌類)     : アミスター20フロアブルスミブレンド水和剤

   どこにでもいる虫ですが、みつばによくつく害虫です。

   (害虫の名前)         (有効で使ってもいい農薬)
   ハダニアザミウマ    : アファーム乳剤カスケード乳剤コロマイト乳剤粘着くん
   ヨトウ虫           : デルフィン顆粒水和剤アファーム乳剤カスケード乳剤スピノエース
   アブラムシ        : モスピラン水溶剤

    ●みつばで登録の取れている農薬
      使用する全ての農薬はみつばに対して登録が取れています。

    ●野菜全般で登録の取れている農薬
      デルフィン顆粒水和剤(微生物農薬<BT剤>)
      ベンレートT水和剤 (種子粉衣)

   さまざまな農薬を使用できるように安全確認をして登録していますが出来るだけ農薬の散布を少なくするため、
   最小限必要と思われる農薬しか使用しないようにしています。
   現状使用していない農薬も、抵抗性回避や、万一に備えて用意しています。
  

○病気にならないための作業をしています。
   出来るだけ農薬を使わない方法を考えると、予防の考えが必要になります。
   まず、種に沢山の病原菌がついていますので、種の段階から殺菌をきちんとまじめに行うことが大切になります。
   次に、苗の段階でも同様に考えています。植え付けした後は出来るだけ丈夫に病気に耐えるようにしたいと思って
   います。そこで、美水みつばの郷では、毎週火曜日を予防デーとして適切な農薬散布を行っています。

  1.種子消毒 種子についている汚れを、お米を研ぐように何度も手でこすり合わせ水を替えながら丁寧に洗います。
     一晩次亜塩素酸水(160ppm)に浸した後発芽をそろえるため乾燥させます。乾燥した後種子消毒剤ベンレートT水和剤で粉衣します。
    
次に、24時間水に浸したのち発芽をそろえるため約2℃の冷蔵庫に1ヶ月間寝かせます。
   2.苗殺菌 種の力で二葉の展開まで持って行ったほうが強いと判断し、農薬散布は行いません。
   3.本圃での殺菌 苗の双葉が展開した後本圃に定植し、病気の予防剤を散布します。
     春から夏にかけて根腐れの予防効果を期待して、1週間〜2週間の間に散布します。
     秋から春の間はベト病の予防のため2週間〜3週間の間に散布します。
     その後収穫までの期間(春で2週間以上)殺菌剤の散布はしません。


○害虫の被害を防ぐ作業をしています。
   害虫に関しては予測しながら早めに予防することが必要です。
   発生してからではかなり強力な薬を使っても駆除できなくなってしまいます。
   実は、温室は害虫にとってはパラダイスのような処で、食べ放題で1年中暖かいので1年中虫がいます。
   しかし、寒い間はあまり活発でないので被害が少ないため薬の散布はしません。
   暖かくなり活発化して増えて来る時期を見計らって、アファーム乳剤・カスケード乳剤を交互に散布して予防をします。
   2種類使う理由は、害虫に抵抗性がつきやすいためです。
   基本的に、定植後2週間以降収穫1週間前までの間に1回ずつ散布します。
   また、ヨトウ虫の発生が激しそうな場合はBT剤のゼンターリ顆粒水和剤を定植直後〜1週間の間に散布することもあります。

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