コスモスの花に包まれ、一見長閑な稲刈りですが、棚田の稲は全部倒伏し収穫の苦悩がつのります。
沼のような田んぼで定まらぬ方向に倒伏した稲を指差し嘆いていた老人は、重い腰を上げ黙々と稲を刈り始めました。
雨の降り止んだ頃を見計らって泥だらけの掛け干し作業です。 掛け干しに使う竹を運ぶ人も気の毒そうに声をかけていきました。
倒伏した稲は機械で刈ることもできず、棒で起こしたり、それでも無理なところは手で刈ったりしています。
久しぶりの秋晴れの中、精一杯の稲刈り作業は続きます。
今年は大きな台風の直撃を3回も受け、その爪あとは稲刈りにも大きく出ています。
例年ですと、忙しさの中にも豊作を喜ぶ長閑な稲刈り風景が見られますが、今年は家族親戚
総出で、倒伏(稲が倒れること)しても大切な稲の収穫を根気よく丁寧にしています。
しかし、実の入っていない穂が多く、あまり多くの収穫が望めない辛い稲刈りになりました。