農業は天職
豊後大野市
藤野真美
藤野真美
私にとって農業は天職です。
平成１６年に福岡から大分に来て今年で９年になります。当初は、本当に大変な毎日でした。いくら仕事をしてもうまくいかず、体はクタクタで、貯金も使い果たし、心も疲れ果てていました。しかし、一度始めてしまった農業という仕事で、うまくいくまでは何としてでも続けて行こうと心に誓い、様々な工夫をしながら頑張りました。
その甲斐があって、最近ではだいぶんうまく仕事をこなしていけるようになってきたのです。そのためには、作物の選択や、仕事の計画をきちんと立てて、前倒しで作業を進めていくことの大切さもやっとわかりました。以前は、すべて遅れ遅れで余計な仕事が増えて無駄なことばかりしていました。やっと光が見えだしたのは２年位前です。さらに今は仕事の選択と集中で十分に休日も過ごすことができるし、仕事を探すくらい余裕が出てきました。まだまだ収入は足りませんが、仕事のコツはつかめたと思います。
昨年父を病気で亡くし、２人でしていた農業も１人でしていかないといけなくなりました。周囲の人たちからは、農業を辞めて福岡に帰るだろうと思われていたみたいですが、私は諦めませんでした。「１人で２人分以上の仕事をしてやろう！！」と思い、仕事の仕方の本や時間管理の本、哲学書、自己啓発の本などを読みまくりました。たまには落ち込むときもありますが、１人で仕事をする責任感も出て、自分を励ましながら頑張っています。３１歳で初めて普通自動車の運転免許を取り、３２歳で自動２輪の免許を取って、大好きな車やバイクに乗って趣味も充実しています。
次の目標は１級船舶免許です。
我が家は、祖母、叔母、母、私、それから猫４匹で、みんなで協力し合って暮らしています。一人一人が生活していくうえで役割を持って、家族がうまくまわっていくように心がけています。
これからも、元気で農業を続けていきたいです。
大分を愛し、大分に恩返しすることを、目標に努力を重ねていこうと決心している私がここにいます。