アグレッシュおおいた

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異常気象が当たり前
大分市
後藤 T
後藤 T
1. 自己紹介

 (1)出身地:大分県大分市旦野原
 (2)家は兼業農家
父は県の普及員をしながら、稲、野菜、ミカン等を少々つくっていた。
子供の頃からちょくちょく農作業のお手伝いはしていた。
 (3)前職は水商売
前職は、水に関するコンサルタント、エンジニアを14年。
大学、大学院の頃から、水を浄化する技術について研究。
様々な条件をかえて、汚れた水がきれいになる様子が楽しかった。
勤務地は、東京9年、転勤で福岡5年。
仕事は、水道、下水道、河川やダム、湖をフィールドとして、主に水質浄化や水環境の改善に携わる。
農業関連では、農水省からの委託で、ギロチンで有名な、長崎県諫早市の諫早新干拓池や流域の農地から出る農業排水等の浄化技術の研究開発、水質委員会の資料作成等に携わる。

2. 就農状況

 (1)栽培品目:にら
大分市の戸次、旦野原にて栽培、JAに周年出荷
 (2)H25に就農
畑お手伝い1人、調整6人、外国人実習生1人
 (3)栽培に関して
周年出荷:日量 100~300kg出荷。農閑期なし。
3~9月までずーと定植作業あり。
ベテラン農家さんは、最近の天候不順、異常気象で、今までの経験が通じにくくなっているとよく言われる。
私ははじめてから毎年異常気象が叫ばれているので、異常気象が当たり前。
 (4)経営
にらは施設園芸。施設拡大中につき、売上は伸びているが、所得がなかなか伸びないのが悩み。施設・農機の返済が終われば人並みの暮らしができるかな。
法人化も視野に入れる。これだけ、投資したので自分ができなくなったら農業即終わりでは、もったいないし、産地の責任を担う1人として、法人化は必要かな。
農業はよほどうまくやらないと会社としてうまく機能するのか疑問、不安ではある。
日々の作業に追われ、まわりをみる余裕がない。また、栽培技術や、簿記をはじめ経営に関する能力も欠けているので、いろんな研修会に参加し、多くの人と接することで、たくさんのことを吸収したい。
 (5)トピックス
 1)共同研究
ボーリングした水源の水質が悪く、灌水するとにらに水垢が残る。
H29年度、大分高専(先生は大学研究室の先輩)と共同研究で、年間の水質把握、浄化対象水質項目の把握と処理レベルの検討、簡易浄化施設の開発をすることで、現在企画書作成中。
〔研究の背景その2〕
現在、行政が市内に計画している園芸団地の水源は、渇水期や十分な水量確保を考えると浅井戸利用では厳しく、ボーリング(被圧地下水)になると考えられる。一方、被圧地下水は、地中での滞留時間が長いため、さまざまな物質を溶かし込んでいるため、水質が大きな問題になる可能性が高い。
水にお困りの方がいらっしゃれば、少しお力になれるかもしれません。
 2)にらの水耕栽培
個人的には、水の研究をしてきた経験から、にらの水耕栽培の可能性についていろいろ試したみたい。

3. 就農される方へ

 アグレッシュの体験談をよく読んで、この人の話をもっと聞きたいと思ったら、躊躇せず連絡をとり、いろいろご相談されたらよいと思います。
就農された方は、皆さん塗炭の苦しみを味わった人が多いと思うので、親身になって相談にのっていただけると思います。
余談ではありますが。。。
先日、新規就農者と研修中の研修生を対象としたセミナーに参加し、有機農業を目指している人が多いと感じました。
私は有機農業のことはよく分かりませんが、就農していきなり100%有機にするのではなく、はじめは、例えば、70%慣行栽培、残り有機栽培とし、腕が上がったら有機栽培を増やすなどとしないと、生活がなりたたないのではと危惧しています。
農業は決して儲かる産業ではないと思うので、どうしても薄利多売となる傾向があります。まずは量です! 量を確保しなければ、失敗したときの保険もききません。