松の内からの寒波襲来で、日本中が震え上がった１月７日に、大野の郷
にも夜明け前から初雪が降り始め、ほんの短い間でしたが、郷の雪化粧
を楽しむことが出来ました。　この暖冬の中に、寒さに 震えながらも冬ら
しい 季節感にを感じることが出来て、ほっと安心してしまいました。

大野町のどんど焼きの自慢は、今まで一度も雨も降らず続けてきたこと
ですが、今年は前日からこの時期には珍しくまとまった雨が降り、やきも
きとさせられました。　お陰さまで午前中の雨も止み、町内外の人々が今
年の無病息災を祈願して楽しむことが出来ました。

昨年国土交通省より認可された「道の駅おおの」（愛称「ぬく森パーク」）が、
大野町物産館「大地」の開館２周年と合わせて、お披露目をいたしました。
「ぬく森パーク」には、メインの物産館をはじめ、公園や公衆トイレが整備
されていて、道行く人々のオアシスとして期待されています。

今年の桜は早々と３月の末から開花が進み、４月１日には満開になって
しまいました。それより一足早く桃の花も満開になり、大野町の郷は花桃
に山桜・里桜のコラボレーションで美しく装いを新たに着飾ったようです。

今年のさくらの開花は順調で、４月１５日の烏帽子岳ボタン桜祭りの開会
イベントでは５分咲きまで進んでいました。この日も暖かく、イベントの最
中 にも少しずつ花が開いてきて夕方には７分咲きくら いになりました。
２２日まではライトアップが行われ、ロ マンティックな世界が楽しめました。

全国的に梅雨入りが遅れましたが、梅雨の晴れ間に常忠寺の花菖蒲を
鑑賞してきました。　昨年の株分けの時期に天候が悪かった為に、今年
の花菖蒲は機嫌が悪いらしく、なかなか一斉に花をつけてくれません。
しかし、頑張って咲いた花たちは私たちの目を楽しませてくれました。

　渇水の初夏から、雨の激しかった梅雨が明け、蒸し暑い猛暑がやっ て
きました。　そして、今年も待ちにまった「夜市」が、７月２１日と２８日に開
催されました。　大野の郷のどこにこんなにも人が住んでいるのかと思わ
せるほどの、若者や子どもの多さに驚かされるほど盛況でした。

　地域の活性化に注ぐ力が、一大イベントのしだはら湖面火祭りを支え
ています。　昨年から中学生の小松明作りへの参加もあり、地域を上げ
ての祭りとして根付いています。若者たちも楽しみにしているこの火祭り
を絶やしてはならないと思います。

　暑さ寒さも彼岸までと言いますが、この時期になると、示し合わせたか
のように真紅の群生が一斉に現れ、黄金色の稲穂とのコラボレーション
を楽しませてくれる彼岸花の出現を心待ちにしていました。 やや遅れ目
でまばらな生育のようですが、これからが見頃になりそうです。

　記録的な猛暑から開放され郷にもようやく秋がやってきたようで、花盛
りのコスモスが訪れを告げてくれました。このコスモスは認定農業者の
「暇輪里の会」の呼びかけで、多くの人の協力を得て水田の転作として
植えられています。

　鮮やかな彩を郷の風景を作り出してくれる紅葉は、大野の郷に暮らす
人 々には見慣れた風景ですが、都会の方々から見れば宝の風景にな
る のでしょう。１１月２３日には「カントリーウォーク」のイベントが開催さ
れ大勢の方が郷の風景を楽しみました。

　暖冬の季節予報が出されていますが、やっぱり朝は寒い日があります。
こんな寒い朝は一面霜模様の世界で、白い息を吐きながら美しさにしばし
見とれます。しかし、日が差せば見る見るうちに茶色の世界にかえってい
き、気ぜわしい朝の営みが始まります。