○環境整備に気を配っています。
環境整備の基本、温室や作業場の整理整頓を心がけています。
また、草取りや周囲の草刈もこまめにしています。この作業は害虫の侵入を出来るだけ阻止する効果も期待できます。
○清潔にしています。
作業するスタッフは、作業前には殺菌用石鹸で手を洗い、次亜塩素酸の希釈液で長靴の底を殺菌して作業場に入ります。
自然環境が大切ですから、外気をまったく遮断することが困難なため、これくらいのことでは雑菌を抑えることは
出来ませんが、糞便性大腸菌は遮断できると思っています。
もっと細かく考えれば、小動物(ねずみやムカデ・蛇など)の侵入はありますが、温室内までで、収穫後の美水みつば
はすぐに冷蔵庫に入れますから、それらが接触することはありません。
さらに、使用する機材の清掃や、再使用する資材の熱滅菌も確実に行っています。
また、美水みつばを調整した後洗いますが、その水もきれいな地下水の流水を使用しています。
○水耕栽培だからいいのです。
今盛んに叫ばれている有機栽培に比べて水耕栽培は実にマイナーな存在です。
しかし、水耕栽培にはすばらしい側面が沢山ありますが、そのひとつが衛生的だということです。
肥料は有機栽培で使う堆肥ではなく化学肥料です。
堆肥は主に家畜の糞尿を使っていますので、当然糞便性大腸菌が存在している可能性が大いにあります。
この堆肥の中には植物が成長するのに必要な栄養素が沢山含まれて入るのですが、植物は直接その栄養素
を吸収することがほとんど出来ません。
植物に吸収されるには、善玉の微生物(バクテリア)の力が必要で、それらが有機物を分解し無機物に変えます。
すなわち化学肥料と同じ成分です。(化学肥料といわないで無機肥料といったほうが馴染み深かくなったと思います。)
すなわち、有機栽培というのは善玉の微生物が沢山生存できる環境下で始めて堆肥を有効に活用できます。
ですから、連作障害といって、同じ作物を続けて植えると不要なものが蓄積したり悪玉の微生物が増えたりしてとても
苦労をします。地力が低下するとも表現します。
一方水耕栽培は、植物が必要とする栄養素を直接必要なだけ投入できますから、連作障害の心配は少なくなります。
(肥料管理が適切でないと大変なことになります。)
衛生面から見ても、堆肥は使いませんから糞便性大腸菌が入る要素はありませんし、美水みつばの郷では、栽培に
架台を使って地面から隔離していますので、小動物の侵入もしにくくなっています。