鮮度へのこだわり


○野菜は生きています。
   野菜は肉や魚と違って、生きている状態で出荷されています。それは、お店で購入されたほとんどの野菜は、
   土に植えるとまた根が生え成長することからも判ります。
   とくに、美水みつばは根がついていますので、そのまま水を入れたコップにつけておけば新しい葉が出てきます。
   そのコップの水に肥 料や空気を入れてあげればより成長していきます。

○元気が一番です。
   収穫した後も野菜は生きていますが、それは元気に成長しているからです。元気な野菜と言うと、とても抽象的な
   表現で具体的に数値で表す手段がありませんが、病気にかかっていないとか害虫に犯されていないことも大切な
   要素です。
   病気や害虫の予防には農薬は欠かすことが出来ませんが、栽培環境を出来るだけ整えたり肥料の配合を工夫し
   たりすることが重要です。
   栽培環境の整備とは、屋根を作って雨に当たらなくしたり、換気をよくしたり、太陽光を十分に受けるようにしたり、
   寒過ぎないようにまた暑過ぎないようになど沢山あります。
   この条件整備をするために、美水みつばの郷ではガラス温室を設備しています。
   それとあいまって大切な要素に自然環境があります。
   ここ大野の郷は標高200メートルの中山間地ですが、夏でも熱帯夜になることはまずありませんし、冬も極端な
   寒さにはなりません。
   そして、多くの木々により蓄えられたきれいな地下水に恵まれています。

   当たり前のことですが、温室の周りの草取りは大切な仕事です。
   環境整備の基本で、美水みつばの郷ではかなりの時間を草取りに費やしています。

   さて、肥料の配合は、割とレベルの高い化学知識が必要ですから、専門家の意見を聞いたり勉強したりして 、
   美水みつばが必要としている肥料を的確に供給するように日々努力しています。これを肥培管理といいます。
   的確な肥培管理は、美水みつばが喜ぶばかりでなく、美水みつばを育てる肥料の入った水(培養液といいます。)
   の交換が少なくなって、節水にもなりますし排水が少ないため環境への負荷も少なくなり、しかも肥料を節約できる
   メリットもあります。
   この監視や制御を司るコンピューターも高度な設備を導入しています。

○もっと長生きする工夫をしています。
   鮮度の一番良いのは当然収穫直後に決まっていますが、そのまま袋詰めしてお店にお届けするより、いったん
   2〜4℃くらいまでしっかり冷やしてお届けするほうが鮮度は保てます。
  それは、収穫して荷姿を整えたときの温度(ごく普通の温度で常温といいます。)で箱詰めして保管すると、みつ
   ばに付着しているごく普通の細菌のうち悪玉菌も繁殖し始めてみつばを腐敗させ始めます。
   ですから、芯まで冷やして悪玉菌の繁殖を抑えるのです。
   そのためにも一晩は冷蔵庫に寝かしてあげたいのです。
   このことからお分かりいただけると思いますが、出荷は収穫翌日となり、その翌日の朝、市場で競り(せり)にかけられ
   て、それが運送され、お店に並べられた後、皆様の手元にお届けされます。
   端的に示しますと、収穫の翌々日に皆様のお手元に届きます。もし間に休日が入りますとその分長くなります。
   でも、ご安心下さい。冷蔵庫で芯まで冷やされた美水みつばは、その冷蔵庫から冷凍車に積まれ冷やされた状態で
   市場へ到着し、たいていの場合冷えた状態でお店に陳列されます。
   たとえ、途中で暖かくなっても芯まで冷えたみつばは動きが鈍くなって(丁度気絶状態のような感じです。)鮮度が
   落ちにくくなっています。
   ですからお店の冷蔵ケースでは、一概には言えませんが1週間くらい鮮度を保てるようです。


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